
ご無沙汰しております。あまりにも忙しくバタバタと教えていたら、気がつけばもう8月も半ばです。この間10月のマタヒバチ東京公演とかの準備もあり、あまりに忙しくて本すらちょこちょこしか読めていないという。。しっかり立て直したいと思います。
さて、学校の宿題のひどさについて、facebookの方に投稿しました(公開設定なので、どなたでも見れると思います)。
まあしかし、これでも書ききれていないくらいヒドイ宿題!!!に悪戦苦闘する塾生たちと日々直面し、何とか彼ら彼女らがせっかくの勉強時間を少しでも実力をつけていくことに費やしていけるようにあれこれ作戦を練っています。
まず、多くの親御さんにご理解いただきたいのは「学校の宿題はやらないほうがいい」というのが現在の実状である、ということです。特に私立中高、都立一貫校といった「うちは大学進学に力を入れています!」というところの宿題は本当に質も量も酷いものです。
これらの大量の、かなり難しい宿題をこなさなくてはならない中高生は、結局「よくわからないままにとりあえず埋める」ことで彼らの夏休みの勉強時間の大半を潰すことになります。一学期の中でわかっていなかったところを復習する時間も、二学期の予習をする時間も全てこの「大量の宿題を何とか終わらせる」ことに費やされてしまい、勉強はしているものの力もつかず、さらには勉強自体へのモチベーションも下がってしまいます。
それを親御さんが「まずは学校の宿題でしょ!」「宿題は終わったの?」ばかりプレッシャーをかければ、当然中高生は「宿題を終わらせる」=「勉強する」としか思いません。しかし、いくらこのようなレベルも量もおかしい宿題を終わらせても、全く力はつきません。結果として「真面目に宿題をやる(やらせる)」ことが、その子の学習の遅れをどんどんひどくしてしまうことにつながってしまっています。
この現実をまずは多くの親御さんに知っていただきたい。そしてどうしてこんなことが起きているかといえば、学校の先生の出す宿題が極めてテキトーであるからです。「たくさん出しときゃいいんだろ!」「難しい問題出しときゃいいんだろ!」「青チャートとかフォーカスゴールドやらせとけばいいんだろ!」という思考停止に陥った宿題ばかりです。しかし、中高生に難しい問題を大量に宿題で出したとして、それをこなした上で一つ一つわからないところを教科書から復習して理解できるだけの学習時間を彼らがとれるわけがないのです(それは中高生がサボっている!ということではなく、物理的に無理なレベルの分量を出されています)。
むしろ問題の数を厳選してできるだけ最小限に抑え、内容もessentialなものに限定し、そしてそれを繰り返す、ということの方がはるかに学力がつくはずです。しかしこのような宿題の出され方をこれだけ多様な学校の子が通う塾で一人一人各科目の宿題を見せてもらってもほぼ一つもない、というこの恐ろしさですよね。。どれだけテキトーな宿題を出してるのか、中高生の学習時間をどれだけムダにしてしまっているのか、中高の先生方には猛省していただきたいです。
それとともに、親御さんに是非ご理解いただきたいのは、「学校の宿題をする」ということがこの大量かつハイレベル宿題虐待地獄の中高に通う上では、お子さんを鍛える戦略として大きく間違っている、という認識をもっていただくことが大切です。「宿題をしなさい!!」というその一言が、お子さんが勉強ができなくなる原因となってしまいます。
じゃあ、何やったらいいの?というときに「ぜひ嚮心塾へ!」と言うと広告としてはよいのでしょうが、そんなのいりません。教科書をやってください。教科書の説明をしっかり何回も読んでください。数学に関してはこれで中高どちらでも大丈夫です。英語に関しては英文法書を中学のであれ、高校のであれ、繰り返ししっかり読むだけで大丈夫です。
これも「問題を解く」必要はありません。ひたすら繰り返し読んでいただけたら。そのうえで「だいぶ理解できてきた!」「説明できる!」となってきたら教科書にある問題だけで良いので解いてみるとよいでしょう。
宿題の話に限らず、一般に中高生は問題を解かされすぎています。しかし、問題というのは自分の理解を確かめるために使うべきものです。説明ができるかもあやふやな状態で問題だけ解いて大量に実力をつけることは、しっかりと説明を繰り返し読んではそれのチェックとして問題を解いて力をつけることよりもはるかに難しいことであると思っています。前者のような勉強法では、帰納的に抽象化する能力の高いとてつもなく優秀な子(東大や医学部に合格するレベルではなく、もっと上です)でないと力がつかないと思います。
だからこそ、教科書の説明もあやふやな状態で大量の難しい問題を解かせる、は何から何まで間違っています。ぜひ「宿題なんかやらなくていいから、教科書を読みなさい!」というお声がけをお願いしたいです!!(まあ、本当は中高の先生方にそれを徹底していただきたいのですが。。)
さて、学校の宿題のひどさについて、facebookの方に投稿しました(公開設定なので、どなたでも見れると思います)。
まあしかし、これでも書ききれていないくらいヒドイ宿題!!!に悪戦苦闘する塾生たちと日々直面し、何とか彼ら彼女らがせっかくの勉強時間を少しでも実力をつけていくことに費やしていけるようにあれこれ作戦を練っています。
まず、多くの親御さんにご理解いただきたいのは「学校の宿題はやらないほうがいい」というのが現在の実状である、ということです。特に私立中高、都立一貫校といった「うちは大学進学に力を入れています!」というところの宿題は本当に質も量も酷いものです。
これらの大量の、かなり難しい宿題をこなさなくてはならない中高生は、結局「よくわからないままにとりあえず埋める」ことで彼らの夏休みの勉強時間の大半を潰すことになります。一学期の中でわかっていなかったところを復習する時間も、二学期の予習をする時間も全てこの「大量の宿題を何とか終わらせる」ことに費やされてしまい、勉強はしているものの力もつかず、さらには勉強自体へのモチベーションも下がってしまいます。
それを親御さんが「まずは学校の宿題でしょ!」「宿題は終わったの?」ばかりプレッシャーをかければ、当然中高生は「宿題を終わらせる」=「勉強する」としか思いません。しかし、いくらこのようなレベルも量もおかしい宿題を終わらせても、全く力はつきません。結果として「真面目に宿題をやる(やらせる)」ことが、その子の学習の遅れをどんどんひどくしてしまうことにつながってしまっています。
この現実をまずは多くの親御さんに知っていただきたい。そしてどうしてこんなことが起きているかといえば、学校の先生の出す宿題が極めてテキトーであるからです。「たくさん出しときゃいいんだろ!」「難しい問題出しときゃいいんだろ!」「青チャートとかフォーカスゴールドやらせとけばいいんだろ!」という思考停止に陥った宿題ばかりです。しかし、中高生に難しい問題を大量に宿題で出したとして、それをこなした上で一つ一つわからないところを教科書から復習して理解できるだけの学習時間を彼らがとれるわけがないのです(それは中高生がサボっている!ということではなく、物理的に無理なレベルの分量を出されています)。
むしろ問題の数を厳選してできるだけ最小限に抑え、内容もessentialなものに限定し、そしてそれを繰り返す、ということの方がはるかに学力がつくはずです。しかしこのような宿題の出され方をこれだけ多様な学校の子が通う塾で一人一人各科目の宿題を見せてもらってもほぼ一つもない、というこの恐ろしさですよね。。どれだけテキトーな宿題を出してるのか、中高生の学習時間をどれだけムダにしてしまっているのか、中高の先生方には猛省していただきたいです。
それとともに、親御さんに是非ご理解いただきたいのは、「学校の宿題をする」ということがこの大量かつハイレベル宿題虐待地獄の中高に通う上では、お子さんを鍛える戦略として大きく間違っている、という認識をもっていただくことが大切です。「宿題をしなさい!!」というその一言が、お子さんが勉強ができなくなる原因となってしまいます。
じゃあ、何やったらいいの?というときに「ぜひ嚮心塾へ!」と言うと広告としてはよいのでしょうが、そんなのいりません。教科書をやってください。教科書の説明をしっかり何回も読んでください。数学に関してはこれで中高どちらでも大丈夫です。英語に関しては英文法書を中学のであれ、高校のであれ、繰り返ししっかり読むだけで大丈夫です。
これも「問題を解く」必要はありません。ひたすら繰り返し読んでいただけたら。そのうえで「だいぶ理解できてきた!」「説明できる!」となってきたら教科書にある問題だけで良いので解いてみるとよいでしょう。
宿題の話に限らず、一般に中高生は問題を解かされすぎています。しかし、問題というのは自分の理解を確かめるために使うべきものです。説明ができるかもあやふやな状態で問題だけ解いて大量に実力をつけることは、しっかりと説明を繰り返し読んではそれのチェックとして問題を解いて力をつけることよりもはるかに難しいことであると思っています。前者のような勉強法では、帰納的に抽象化する能力の高いとてつもなく優秀な子(東大や医学部に合格するレベルではなく、もっと上です)でないと力がつかないと思います。
だからこそ、教科書の説明もあやふやな状態で大量の難しい問題を解かせる、は何から何まで間違っています。ぜひ「宿題なんかやらなくていいから、教科書を読みなさい!」というお声がけをお願いしたいです!!(まあ、本当は中高の先生方にそれを徹底していただきたいのですが。。)
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