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嚮心(きょうしん)塾日記

西荻窪にある、ちょっと変わった塾です。

読書メーター始めました。

読書メーターを始めました。

https://bookmeter.com/users/1257540

自分が読んだ本を他人に晒す目的なんて相手にペダンティックにマウントをとるためでしかないと今までは思っていたので、「年間1000冊本を読みます!」的なことからは距離を置きたいな、と思っていました。(ああいうこと言われると、ディオ様でなくても「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?」と言いたくなりますよね。読んだ本の冊数を数えてる時間ほど人生で無駄な時間ってないように思うのですが…。本によっても1冊読むのにかかる時間なんてまるで違うわけですし。。)

また、ラーメン屋とかでも「うちのスープは大山鶏を使ってます!!」とかことさらに喧伝するところってだいたい美味しくないです。どんな高級食材を使おうと、それが最初の形なんかなくなって隠し味の隠し味のそのまた隠し味になっていて、それを食べたお客さんが「あれ?これってもしかして○○使ってる?」というところにこそ、心からの出会いがあるわけです。僕が生徒にあやふやなことを言わないように、一つ一つに考えを鍛えていくために様々な本を読まざるを得ないとして、それがどんな「食材」を使っているかなんてどうでもよく、ただ美味しいかまずいかだけが勝負すべきところです。(もちろん教育の場合は「苦いがしかし有意義な言葉」もありますが、それも含めて「美味しい」と定義するとしてです。)そこで「俺はこんなに難しい本orいい本読んでるんだから!」とかいうのはさっきの「スープを大山鶏からとってます」と同じで、不味いことの言い訳にしかなりません。

という理由から、読んだ本の中で素晴らしい本を対面で生徒にお薦めする以外には、自分がどんな本を読んだか、というのはあまり書き留めて来ませんでした。また、一冊一冊レビューする、なんてことになったら、それこそ一冊で何万字になるかわからないからこそ、塾業務が完全にストップしてしまうため、それも記録を残さない理由でした(このブログでも一回やり始めたのですが、「これは塾業務止まりすぎやろ!」ということでやめました。)。

ただ、僕もあと何年同じように活動できるかがわからないような年齢になってきて、卒塾生が「本を読みたい!」というときに手がかりを残していく作業も大切なのかな、と思い始めました。僕自身も親が読むような本とか、学校の先生が薦めてくれるような本、というのはあらかた読んでしまった後に、自分がどのような本を読むべきか、ということでとても苦労しました。そのささやかな手がかりになればいいのかな、と思っています。

今までに読んだ本を全て書いていけるかはかなり難しいとは思う(それこそ塾業務ができなくなります)のですが、リアルタイムで読んだ本、その上で過去に読んだ本でもこれは紹介したいな、という本はときどき掘り起こしながら書いていこうと思います。また、読書メーターは紹介の字数がめっちゃ短くてそれなら続けやすいかな、と。もちろん「長く書かないと気が済まない病」は年々強くなっていっていまして、あんな短い字数では不完全燃焼どころかまだ酸素まだ開始反応も起きていないくらいなわけですが、長く書きたいものはこちらのブログで書くというきっかけにもなるかな、と思います。
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