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嚮心(きょうしん)塾日記

西荻窪にある、ちょっと変わった塾です。

2020年度受験を振り返って(その7)

(昨年度の体験記が届きました!)

K・H君(海城高卒)   日本大学松戸歯学部合格(進学先)

今回このような体験記を書けていることに安堵しています。浪人生活を終えることができたのは嚮心塾の力が大きいです。今年は、今まで自分が逃げてきた自分の弱さに向き合う一年でした。

まずは自分の弱さに打ち勝てず、現役全敗に至った中高時代の話をしたいと思います。
海城に進学した私は、優秀な周りについていくのに必死でとりあえず与えられたものをこなしひたすら暗記しました。その暗記もテスト前日から当日にかけて行う一夜漬けで、もちろんテストが終わればすぐ忘れます。
中2の二学期期末までこの勉強法をしていましたが、校内成績は50番以内でした。正直勉強を舐めていたと思います。変化が起きたのは中2の三学期学年末テストです。いつも通り前日まで何も勉強せず過ごしていたら、その日の夜にインフルエンザにかかりました。学年末テストは全て受けませんでしたが、学年末の成績は見込み点によって問題無く中3に進級できました。表面上は問題ない様に見えるこの2年の学年末が中3の一学期中間テストに響いてきます。それはサボりでした。
中3の学年末何もしなくてもなんとかなってしまった私は、サボるということに味をしめてしまったのです。そこからは中2までの好成績は嘘のように消え、みるみるうちに順位は落ちていき這い上がることのできないところまで落ちてしまいました。高2までにいくつか塾にも通いましたが基礎の埋まってない自分にとっては不安定な土台にモノを積んでいくようなもので、根本のサボりについてのケアがなく、何の意味もありませんでした。
勉強をやらなかった私が何をしていたかというと、部活(硬式テニス部を6年間)、遊び(内部はもちろん他校、海外の友人もいるぐらい交友関係は広かったです。)の2つは勿論なのですが、この二つぐらいなら勉強との両立は可能だと思います。その2つ以外のゲームが勉強するべき時間にどんどん浸食していったのがまずかったです。
後で調べて分かった事ですが、ゲームのようにすぐ手に入る快楽、短期的報酬に脳が慣れてしまうと、勉強のように苦労の先に達成感を得る長期的報酬を得ることよりも先に、短期的報酬を求めてしまうので中毒になりやすくSNS中毒も同じ原理だそうです。ちなみに自分がハマってしまったゲームはモンストと荒野行動です。(2020年はこの二つのアカウントを売って、完全に消したのが自分の密かな成長です。)このような学校生活を送り現役の受験は全敗に終わります。

こうして一浪としての生活がスタートしました。
先生と相談してまずは基礎からやり直しということで、センターより下のレベルでの勉強を開始しました。この時点で受験生としてのスタート地点にも立てていない、危機的状況にあります。中高6年間のツケはこういうところに現れてきます。中高6年間のツケはこれだけでなく、勉強の体力という面にも影響してきます。簡単な話、集中力が持たないのです。これには一年悩ませられることになります。習慣というのは良し悪し関係なく変えることが難しいからです。そして集中力の持たない自分が次に何をするのかというと、サボりです。あらゆる言い訳を自分にし、隙あらばサボります。サボりすぎて塾に行く時間がバラバラな自分のために、タイムカードが実装されたのは内緒のお話です。当然先生が見逃してくれるわけもなく、何回も注意されます。
自分の悪さはサボる際に嘘ついて誤魔化すことにあります。当然その嘘は見破られ、嘘を重ねることは先生との信頼関係を悪化させます。この行為は先生が親‐自分間の受験ストレス緩和に尽力していたのに、それを水の泡にするものであり、サボる→とやかく言われたくない→嘘をつく→バレる→親が狂暴化する、の負のループが出来上がりました。
同じ過ちを繰り返してしまう不甲斐ない自分にも、先生は根気よく付き合ってくれ、自分の行動を細かく分析し処置を施してくれました。これが普通の集団塾なら、自分みたいな生徒は塾代を納めるだけのお客に成り下がります。しかし嚮心塾はこんな自分みたいな生徒も何とかしようと、向き合ってくれます。嚮心塾には医学部や東大に入っていく生徒もいますが、自分みたいな出来の悪い生徒も少なくないです。ただそんな生徒にこそ向き合ってくれるのが嚮心塾です。
厳しい叱責もありましたが、浪人生活を終えることができたのは、嚮心塾のおかげです。
海城高校時代の担任には、合格報告に行った際に「絶対多浪すると思っていた」と驚かれました。それ程に自分が大学受験を一浪で終えることは、難易度が高かったということです。
とはいえレベルの高い大学ではないので、自分にもできたということは誰でもできると思います。自分が勉強出来ない方であったので、出来ない人の気持ちは良く分かります。
分からない、続かない、後回しにする、遊ぶ等、こういった勉強が出来ない要素に対して、先生は一つずつ丁寧にアプローチしてくれます。そこには本人の意志も大事になってきますが、堕落し続けることに対して何も思わない人はほとんどいないので大丈夫です。自分を変えたいけど方法が分からないという人がほとんどだと思います。そこで必ず嚮心塾の先生が生徒の力になってくれるので、安心して毎日通うことを強く勧めます。
先生は勉強面だけでなく精神面や私生活などあらゆる相談に乗ってくれます。
先生に多大な感謝と親に感謝の意を表しこの体験記を締めたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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