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嚮心(きょうしん)塾日記

西荻窪にある、ちょっと変わった塾です。

自学自習マニュアル(その3の2 学校の課題はやらない方がいい!)

東京都でも休校期間が5月6日まででは終わらずに、最低でも5月末まで延長される見通しです。
「感染症の拡大を防ぐ」ことは必要であるとしても、私達の経済活動だけでなく子どもたちの教育へとそのコストを押し付けることは、長く続けば続くほどに取り返しのきかないものになります。
特に子どもたちへの教育は、あまりにも放置されきっていて、公教育の無策とあいまって、さらなる教育格差をこの
日本に生み出すことになってしまうからこそ、「お家にいよう!」だけでなく、子どもたちを無為から守っていかねばなりません。

さて、学校の先生方ももちろんこの状況には心を痛めてなんとかしたい!と思っていることは確かです。
そして、様々な取り組みをされているとは思うのですが…。
実際に出される課題を見ていると、ちょっと考えがなさすぎる課題が多すぎて、逆に子どもたちは
かなりそれに疲弊している割に、何一つ勉強にならない、というものが多いです。
例としていくつか挙げていきます。

・授業でやるはずだった古文の文章の全訳を課題として出す。
→これを生徒が自力でできるなら、古文の授業すべていらないでしょ!真面目な子がうんうん苦しんで時間を無駄にし、
そして結局力が付きません。
・授業でやるはずだった英語のリーダーの文章の…
→以下同文。
・授業で進むはずだった数学の範囲(つまり未習分野です!)の問題集を課題として出す。
→同じく。
・英文法の問題集(Nextage,Vintage)を課題を出してテスト。
→高3であってもこの時期にこの問題集をやり込むことで力がつくレベルの子は少ないです。結局は苦痛の伴う単純暗記を
強いては結局何も残りません。こんなことに時間をかけるくらいなら、総合英語系の英文法の概説書を繰り返し読み込むことの方が絶対に力が付きます。

などなど、ですね。
もちろん映像授業を始めて、その収録を必死にやっている高校の先生方もいらっしゃいます。
その努力は美しいのですが、ぶっちゃけそれだとスタディサプリとかは月々2000円でより質の高い、
しかも映像授業のプロたちの先生方の講義が聞けるわけで…。
それは、高校の先生の付け焼き刃の授業ではどうしようもないですよね。。スタディサプリのほうが
よいと思います。

小学生に至っては、もっと悲惨で、そもそも放置、という公立小学校も多いです。あるいは放置しないとしても
当然映像授業などはしていません(まあ、公立小学校でもスマホ一台でできるわけで、もちろんご家庭によってwifi環境がないおうちも多いとは思うので、それだけで十分なわけではないとしてやればいいと思うのですが。「皆がうけられなければ平等性を担保できない!」と理由をつけて何もやらないのは僕は犯罪的である、と思います。それをやった上で、
その環境がないお家にどう別の形のサポートをするのかを考えるべきです)。
代わりになにをするか、といえば、課題です。未習分野のドリル。ですね。


自説を繰り返しになりますが、「未習分野はとにかく教科書を読む!」が正解です。
教科書はもちろん問題数も少ない。解答もないです。しかし、それを補って余りある説明があります。
何度でもその説明を読むこと。それを人に説明できるレベルまで落とし込むことが大切です。

問題集を解くのは、教科書が要らなくなってから。それを見ないでもそこに書いてあることは理解していて、覚えていて、
そして教科書にある例題はすべて解ける。その状態を作ってから問題集を解くと、スムーズに解ける問題が多いので時間もかからず、しかも教科書を読むだけでは自分がわかっていなかったところもまた見えてきます。
それを徹底してください。

また、英語に関しては教科書が使い物にならないので、英文法の参考書を一冊読むのがいいでしょう。
これも問題が多いものではなく、とにかく「説明を読む」ものがよいです。
これに関してもさんざん繰り返し読み、「この本の内容は(細かい表現で覚えていないものはあるとしても)だいたい理解したな!」となってから英文法の問題集をやることが大切です。

真面目な子ほど「学校の課題!これはやらなくては!」となりがちです。
しかし、このように長期休校の事態に際して、学校で出すべき課題の量がどれくらいか、ということを学校の先生方は
わからないまま、何となく課題を出しています。
しかも、この長期休校で教育が放置されているという危機感、あるいは親御さんの「うちの子供がアホになる!」という
恐怖心から、この学校から出される課題の量は、多くならざるを得なく、歯止めもありません。
課題を多く出せば出すほど、学力低下しても学校側の不作為ではない、とお子さん自身に責任転嫁ができるからです。

しかし、すべての教科の先生が、そのように「課題をどれだけ出すかが教師の熱意だ!」競争をしてしまえば、
子どもたちは当然それをこなせません。さらにはその課題の質自体が、家庭学習を前提にしていない学校の先生方の
いわば「しろうと仕事」です。もちろん、しろうと仕事であろうとその動機や熱意を否定するものでは全くありませんが、
しかし、「この膨大な分量の課題をこなしさえすれば、勉強の力がつく!」と子どもたちが信じては時間を無駄に費やしてしまうことだけは、避けねばなりません。

結局受験において、あるいはその先の人生においてはさらに、必要なのはその「自学自習」の力です。
この長期休校やそれに伴う子どもたちへの公教育の放置は胸が痛みますが、それでもこの機会に自学自習の習慣づけや
方法論が確立していければ、それは必ず子どもたちの力になります(それに、そもそも学校の授業を聞いているだけでは受験には受からないので!)。そのように、自学自習体制を整えていく、ということのためにむしろこの期間はチャンスであるのです。そのように考えて、準備をしていくことが大切です。


※このような事態ですから、通塾は難しいなあ、と思っている保護者の方もメールでの学習相談はいつでも乗ります。
いずれ有料化も考えていますが、今のところは無料!です。また、同じお月謝にはなってしまいますがZOOMでの指導もやっております。
まだまだ続くこの長期休校の期間に、どのように自学自習の習慣を作っていくか、そこに不安を抱えておられる保護者の方はまずはご相談いただければありがたいです。
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