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嚮心(きょうしん)塾日記

西荻窪にある、ちょっと変わった塾です。

この身をうち震わせてでも。

センター試験初日が終わりました。うまくいくこともいかないこともありますが、
その中で黙々と明日の準備をしている受験生に囲まれて今これを打っています。

受験は厳しいものです。徹底的にあらゆる想定のもとに準備をしてきたつもりであっても、その我々人間の卑小な想像力を超えるような失敗が当然起こりえます。ときには自身のこれまでの頑張りなど、何も意味がなかったかのように思えるかもしれません。しかし、それでも前を向いて何とかどうにもコントロールしきれないその現実に対して何とか戦おうとする彼ら、彼女らの姿は本当に美しいと思っていますし、それは僕にとっては、人間の可能性を諦めない理由である、とも言えます。

何故僕が商売というだけでなく、この受験という仕事に関わり続けているのかと言えば、そのようにどうにも思い通りには行かない現実に立ち向かおうとする彼ら彼女らは、僕にとっては同志である、という理由からであると思っています。それは血縁やその他のつながりなどを超えて、はるかに深く語り合えるものがあります。

もちろん、いつまでもそこを語り合えるわけではありません。ある種の極限状況である受験もまた、そのような極限状況に陥らないために努力されるものである以上、「受験に成功する」ということは、より困難な現実へと立ち向かわずに済むための「切符」を手に入れようとする、ということでもあります。「切符」を手に入れた後の彼ら彼女らが絶望に直面し続けることを選ぶ必要は一般にはありません。

しかしそれでも、今この瞬間に自身の無力さと直面しては絶望に打ち震えてでもそれでも何とか跳躍しようともがく受験生に何かが伝えられるのであれば、それがうたかたの夢に終わろうとも、あるいはその繰り返しの僕の人生が虚しく何も成さずに終わっていくことであったとしても、僕は構わないと思っています。それは何も僕の信仰の告白ではなく、仮説の検証として僕の人生を用いることができる、という喜びでもあります。

明日のセンター試験も、その後本格化する入試も、絶望に押しつぶされそうになる瞬間は幾度となくくるでしょう。
しかし、それを受け止めては乗り越えていくためにこそ、ここまで多くの時間を費やしてきました。
一人ひとりの塾生がそこで、自分から陥りたがる絶望からは踏みとどまれるように、必死に戦ってきてもらいたいと思っています。
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