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嚮心(きょうしん)塾日記

西荻窪にある、ちょっと変わった塾です。

4月21日、嚮心塾で前田斜めさんの流し芝居が観られます!

ヤバイ!春休みめっちゃ忙しいです!

塾でも新しい子が多く、勉強が軌道に乗るまで忙しいのですが、それに加えて間近に迫った引越の手続きの諸々、さらにはその他の仕事(どくんごの場所取り交渉、その他生徒以外の相談ごと)が多く、気がついたらもう4月5日。「みんなの『どうせ毎日書くとかいってすぐに飽きるだろ。』という期待を裏切って4月も毎日ブログ書くぞー!」とひそかに決意してたのに、あっという間に時間が経ってしまいました。。

ということで慌てて告知なのですが、来る4月21日17時〜嚮心塾で、前田斜めさん(2013,14,,16の元どくんごメンバー「ちゃあくん」)の流し芝居が観られます!10分間の短いお芝居で、塾生以外は投げ銭制ですが、もし興味のある方は是非!

塾生を連れてどくんごを観に行っているときに、塾生の一番人気はこの前田斜めさんでした。
本当に素晴らしい役者さんであり、今も様々な実験的な芝居を普段は松本市でされていて、東京に住む方はなかなか観に行けないと思うのでこのチャンスを是非お見逃しなく!

毎年塾で観に行っている劇団どくんごはもちろんとして、マタヒバチ、ベビー・ピー、そしてこの前田斜めさんと、とてつもないセンスと知性のある方たちが、とてつもない努力を積み重ねに積み重ねて、そして自前の舞台や芝居をやっている、というこの事実の重みというのを、知れば知るほどに感じるようになります。この社会には様々な「仕事」があって、それらの仕事は「世の中に必要とされているからお金が入る。」という建前にはなっているのですが、中には「世の中にさして必要でなくてもお金が入りやすい」仕事もあれば、「世の中にめちゃくちゃ必要だけれどもお金はあまり入らない」仕事もあるわけです。

「市場が完璧に機能して、社会にとって必要なものにはしっかりと利益が配分されるような世の中である」とナイーブに考えるのはあまりにも愚かしいと僕は思っています。それなのに「儲かっているということはこの仕事は社会にとって必要なことだ!」という類推を強制されるのは、本当に心外なところです(もちろん儲かる、ということは社会的に意義を見出しにくい仕事が多いからこそ、「自分の仕事は儲かってるから社会的意義があるのが伺えるでしょ?」という自信のない態度になりがちな人が多いのだとは思いますが)。

その中で、このように芝居に人生を懸けている方たちは、世の中にとって本当に必要な(とてつもなく必要で、この10分の芝居、あるいは2時間弱の芝居一つで人生への捉え方が変わるようなとてつもない)仕事をしながらも、それが社会からはなかなか金銭的に評価されにくい、ということになってしまっていると思います。これは端的に私達の社会のもつ大きな欠点であると僕は思っています。だからこそ、この素晴らしいものに人生を懸けて必死にやっている役者さんたちを応援したいし、それはまた彼らのためだけではなく、私達自身のため、この社会全体をよりよくするためでもあると思っています。

これはまた、僕自身のしている学習塾という仕事についても言えることで、「儲かっているから存在意義がある」わけでもないし、「儲かっていないから存在意義がない」わけでも全くありません。「儲かることよりも社会に意義のある仕事を。」というコンセプトで嚮心塾を作り、運営してきているわけですが、そうは言ったって「学習塾」という業種は、芝居をやるよりはまあ生活ができてしまいます。その点で、本当に素晴らしい芝居を人生を懸けて追求している方たちには、この社会に必ず必要ではあるけれどもしんどいことをして頂いていることに感謝以上に負い目を感じざるをえませんし、だからこそ何とか応援したいと思っています。

まあ、ごたくは良いのです!ともあれ、是非お近くの方は観に来て頂けたら!
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