
塾でも新規の問い合わせが多く、体験入塾生が多いのですが、この時期になるとどうしても「ちゃんと合格したいのでしっかり予備校に通おうか悩んでいて…」みたいなことを言われます。これは「予備校ならばしっかりと勉強ができる」という思い違いによるのですが、どうしてもこの考えは根強いですよね。。
ただよく考えてみれば、誰もが知っている大きな予備校と嚮心塾のような小さな塾とでどちらの方が生徒を合格させたいというインセンティブが強いかを考えれば、当然それは小さな塾です。小さな塾から合格実績をとったら何も残りません。だからこそ、必死に教え、あの手この手を使ってでも合格させようとするわけです。だからこそ、カリキュラムも毎年毎年ブラッシュアップしたり、使う参考書も様々なものを読んでアップデートしたり、もちろん僕自身も教える力を上げられるように、日々勉強し続けているわけです。
一方で大きな予備校というのは基本的に合格実績が高いかどうか、ということは集客には全く関係がありません。
もちろんこれにはいわゆる大手の予備校の「合格実績」が(テスト生・無料生などで優秀な層を集めては実績を稼いで)形骸化してしまっている、という問題もあるわけですが、そもそも大手の予備校の合格実績などしっかり調べて子供を入学させる親御さんなどいません。大手の予備校は大手の予備校である、というだけで信頼され、そこにいけば合格するものだと
思って通わせられるわけです。実際にはそうでもないどころか、ぐだぐだと浪人生同士でつるんだり、結局授業の予習復習以外の勉強はさぼってやらなかったり、で大して力がつかないケースも多いです。
嚮心塾でも塾をやめて、大手の予備校に行って、その方が難しい大学に合格した!というケースはほぼありません。それは当たり前でオーダーメイドのものからレディメイドのものにするわけですから、仮に真面目に勉強していたとしても、飛躍的な伸び率というのは期待できないと思います。実際に、自分で勉強をして合格しようという受験生ほどに、予備校に通うことのデメリットを感じて嚮心塾に通ってくれることが多いです。
しかし、です。大手の予備校に通わせていれば親御さんとしては「天下の○○に通わせて合格できなかったのだから、仕方がない。本人の努力不足だ。」と思考停止ができるわけです。このようにして、お子さん自身も、あるいは親御さんも名前があるものに寄りかかれば、たとえ結果は出なかったとしても、その選択について反省をしなくて済むことになります。
このようにして、多くの受験生が浪人生としての貴重な一年間を徹底的に自己を鍛えることにつなげられずに終わっていく、ということになってしまいます。
大切なのは、結果としての失敗を正当化できるような手段を安全策として選ぶことではなく、成功するためにどのように全力を尽くし、一つ一つの判断に責任をもって取り組んだか、であるのだと思います。もちろん、「結果としての失敗を正当化できるような手段を安全策として選ぶ」ことのために嚮心塾に通うのであれば、それもまた失敗です。自分にとって何が足りないのかを受験を前にして徹底的に考え、そして足りないものを何とか埋めようと必死に取り組み続けることが大切です。逆にそのような努力をせずに、「うちのカリキュラムに沿って何となく勉強していれば、まあだいたい受かるよ!」というのこそが詐欺的であると思います。
翻って嚮心塾でも一人一人の受験生に対して、教える側の経験値が上がれば上がるほどに類型的に判断したくなるという誘惑が出てきます。そこで楽観的な推論をせずに、徹底的に合格する可能性を1%でも上げられるように、最後まで疑いぬく塾でありたいと思っていますし、それができないのであれば、結局嚮心塾も「うちはオーダーメイドですよ!」と羊頭狗肉を掲げるレディーメイドの塾でしかありません。「手間暇かけてスープを仕込んでます!」的な文字書きのあるセントラルキッチンのラーメン屋みたいに、です。
今年もまた、一人一人の受験生に徹底的に悩み抜き、何が最善であるのか、何が足りていないのか、その中に見落としがないのかを絶えず疑いながら鍛え抜いていきたいと思います。
ただよく考えてみれば、誰もが知っている大きな予備校と嚮心塾のような小さな塾とでどちらの方が生徒を合格させたいというインセンティブが強いかを考えれば、当然それは小さな塾です。小さな塾から合格実績をとったら何も残りません。だからこそ、必死に教え、あの手この手を使ってでも合格させようとするわけです。だからこそ、カリキュラムも毎年毎年ブラッシュアップしたり、使う参考書も様々なものを読んでアップデートしたり、もちろん僕自身も教える力を上げられるように、日々勉強し続けているわけです。
一方で大きな予備校というのは基本的に合格実績が高いかどうか、ということは集客には全く関係がありません。
もちろんこれにはいわゆる大手の予備校の「合格実績」が(テスト生・無料生などで優秀な層を集めては実績を稼いで)形骸化してしまっている、という問題もあるわけですが、そもそも大手の予備校の合格実績などしっかり調べて子供を入学させる親御さんなどいません。大手の予備校は大手の予備校である、というだけで信頼され、そこにいけば合格するものだと
思って通わせられるわけです。実際にはそうでもないどころか、ぐだぐだと浪人生同士でつるんだり、結局授業の予習復習以外の勉強はさぼってやらなかったり、で大して力がつかないケースも多いです。
嚮心塾でも塾をやめて、大手の予備校に行って、その方が難しい大学に合格した!というケースはほぼありません。それは当たり前でオーダーメイドのものからレディメイドのものにするわけですから、仮に真面目に勉強していたとしても、飛躍的な伸び率というのは期待できないと思います。実際に、自分で勉強をして合格しようという受験生ほどに、予備校に通うことのデメリットを感じて嚮心塾に通ってくれることが多いです。
しかし、です。大手の予備校に通わせていれば親御さんとしては「天下の○○に通わせて合格できなかったのだから、仕方がない。本人の努力不足だ。」と思考停止ができるわけです。このようにして、お子さん自身も、あるいは親御さんも名前があるものに寄りかかれば、たとえ結果は出なかったとしても、その選択について反省をしなくて済むことになります。
このようにして、多くの受験生が浪人生としての貴重な一年間を徹底的に自己を鍛えることにつなげられずに終わっていく、ということになってしまいます。
大切なのは、結果としての失敗を正当化できるような手段を安全策として選ぶことではなく、成功するためにどのように全力を尽くし、一つ一つの判断に責任をもって取り組んだか、であるのだと思います。もちろん、「結果としての失敗を正当化できるような手段を安全策として選ぶ」ことのために嚮心塾に通うのであれば、それもまた失敗です。自分にとって何が足りないのかを受験を前にして徹底的に考え、そして足りないものを何とか埋めようと必死に取り組み続けることが大切です。逆にそのような努力をせずに、「うちのカリキュラムに沿って何となく勉強していれば、まあだいたい受かるよ!」というのこそが詐欺的であると思います。
翻って嚮心塾でも一人一人の受験生に対して、教える側の経験値が上がれば上がるほどに類型的に判断したくなるという誘惑が出てきます。そこで楽観的な推論をせずに、徹底的に合格する可能性を1%でも上げられるように、最後まで疑いぬく塾でありたいと思っていますし、それができないのであれば、結局嚮心塾も「うちはオーダーメイドですよ!」と羊頭狗肉を掲げるレディーメイドの塾でしかありません。「手間暇かけてスープを仕込んでます!」的な文字書きのあるセントラルキッチンのラーメン屋みたいに、です。
今年もまた、一人一人の受験生に徹底的に悩み抜き、何が最善であるのか、何が足りていないのか、その中に見落としがないのかを絶えず疑いながら鍛え抜いていきたいと思います。
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