
国公立大の合格発表は今日から始まっていますが、塾の受験生が受けた学校の合格発表は明日から順次続いていきます。
もちろん、全員に合格していてほしいと強く願っていますが、どのような結果であれ、目を背けないようにしっかりと受け止めていきたいと思います。
嚮心塾に見学に来る方の多くが最初に驚くのは、塾生たちが必死に勉強をしているその空気です。これについては初めて来られる方には驚かれることが多いです。これは何も最初から努力をする子ばかりが塾に通っている、ということではありません。最初は努力をしていなかった子たちも通い続けていく中でだんだんと勉強に集中し、ペースが上がっていきます。
ではこちらで何か魔法のようなことをしているのか、というとそうではありません。
その子にとって適切なレベルの教材と適切な目標設定をするだけで、よほど中学受験でムリヤリ勉強させられて、勉強にうんざりしていてどのようにそこから逃げ出すかばかり考えている子以外なら、自然に勉強に取り組むようになります。
このことが意味しているのは「子どもたちが勉強を自発的にはしない」と大人が嘆くとき、必ずそこには勉強をしないだけの理由がある、ということです。もちろん、そばにゲームとかyou tube とかよりハードルの低く、誘惑の強いものが
あればそれに負けて勉強しないのは誰でも同じであると言えるでしょう(これに関しては大人も同じですよね。)。
しかし、そういったものを遮断してなお、勉強に子どもたちが自発的に取り組めないとき、というのはたいていは今使っている教材のレベルが合っていないか、あるいは的確な目標設定ができていない、ということであるのだと思います。子どもたちは正直です。(難しすぎるのであれ、簡単すぎるのであれ)「こんなことやっても意味がない!」と思った瞬間から、全くやらなくなります。そのような状態で無理に勉強をさせようとするのは害悪でしか無く、子供も大人も疲弊し切った後に何も残らない、という悲劇につながります。だからこそ、適切な課題を的確に目標設定していく、という能力こそが教師には必要であるのです。
と偉そうに書きましたが、僕自身もこれだけ長いこと、様々な子たちを教えてきてもなお、最初から的確にその子の課題や目標設定を間違えないことはできません。しかし、設定してはその反応を聞きながら微調整をしていくと、やがてフィットしてきてから後は、勝手に進めてくれます!それくらいに子どもたちはみな、勉強をして解ったり力がつくことに対して、
大人が想像するよりもはるかに貪欲であると言えるのです。
だからこそ、子供に勉強を無理強いするのは、多くの場合、間違っています。
その子がその勉強をしたがらないということは、今やろうとしている勉強自体がその子の今の状況にはfitしていない
ということでもあるからです。そこを無理強いしてやらせることは、勉強全般に対する苦手意識と嫌悪感を抱かせるという意味で、害悪でしかありません。
というのが一般論だとしたら、受験生にはさらにこの一般論の限界を見極めながら指導していく、という注意深い指導が必要となります。十分に努力をしている受験生に関して言えば、むしろ「無理強い」をしていかねばなりません。
なぜなら、彼または彼女が自発的に取り組むことができる分野に関してはこれ以上伸びない可能性が高いからです。
苦手意識やその他の理由から、彼ら彼女らが放置している部分に目を向けさせ、そこを後回しにする彼ら彼女らの自己正当化の理屈を徹底的に論破した上で、「無理強い」をしていく必要が出てきます。そのようにしていかなければ、結局「たくさん勉強した!」という彼ら彼女らの現実からずれた自己満足を抱えたまま、彼らは入試に臨み、そして試験会場で自分の思い込みがいかに現実からずれていたのかに不合格という代償を払って気付かされることになってしまうからです。
この「無理強いを極力避ける」ことと「無理強いを積極的にしていく」ことのバランスが本当に難しいです。
これは同じ学校を受ける子であっても一人一人バランスが違いますし、一人の受験生であっても科目によってタイミングが
違います。さらに言えば、その子の精神状態によって、そのような手法が取れるかどうかもまた大きく変わってきます。
このようにして、一人の子が勉強を始め、それを自発的にやるようになり、さらにはそれが自分の自己満足にとどまらずにしっかりと結果を出せる力になってくるまでには、教える側がアプローチの仕方を考えなければならない様々なphaseがあります。今年の受験生一人一人について、それを悩み抜き、様々なアプローチをとってきました。
その結果を僕自身も明日からまた、しっかりと受け入れたいと思っています。
もちろん、全員に合格していてほしいと強く願っていますが、どのような結果であれ、目を背けないようにしっかりと受け止めていきたいと思います。
嚮心塾に見学に来る方の多くが最初に驚くのは、塾生たちが必死に勉強をしているその空気です。これについては初めて来られる方には驚かれることが多いです。これは何も最初から努力をする子ばかりが塾に通っている、ということではありません。最初は努力をしていなかった子たちも通い続けていく中でだんだんと勉強に集中し、ペースが上がっていきます。
ではこちらで何か魔法のようなことをしているのか、というとそうではありません。
その子にとって適切なレベルの教材と適切な目標設定をするだけで、よほど中学受験でムリヤリ勉強させられて、勉強にうんざりしていてどのようにそこから逃げ出すかばかり考えている子以外なら、自然に勉強に取り組むようになります。
このことが意味しているのは「子どもたちが勉強を自発的にはしない」と大人が嘆くとき、必ずそこには勉強をしないだけの理由がある、ということです。もちろん、そばにゲームとかyou tube とかよりハードルの低く、誘惑の強いものが
あればそれに負けて勉強しないのは誰でも同じであると言えるでしょう(これに関しては大人も同じですよね。)。
しかし、そういったものを遮断してなお、勉強に子どもたちが自発的に取り組めないとき、というのはたいていは今使っている教材のレベルが合っていないか、あるいは的確な目標設定ができていない、ということであるのだと思います。子どもたちは正直です。(難しすぎるのであれ、簡単すぎるのであれ)「こんなことやっても意味がない!」と思った瞬間から、全くやらなくなります。そのような状態で無理に勉強をさせようとするのは害悪でしか無く、子供も大人も疲弊し切った後に何も残らない、という悲劇につながります。だからこそ、適切な課題を的確に目標設定していく、という能力こそが教師には必要であるのです。
と偉そうに書きましたが、僕自身もこれだけ長いこと、様々な子たちを教えてきてもなお、最初から的確にその子の課題や目標設定を間違えないことはできません。しかし、設定してはその反応を聞きながら微調整をしていくと、やがてフィットしてきてから後は、勝手に進めてくれます!それくらいに子どもたちはみな、勉強をして解ったり力がつくことに対して、
大人が想像するよりもはるかに貪欲であると言えるのです。
だからこそ、子供に勉強を無理強いするのは、多くの場合、間違っています。
その子がその勉強をしたがらないということは、今やろうとしている勉強自体がその子の今の状況にはfitしていない
ということでもあるからです。そこを無理強いしてやらせることは、勉強全般に対する苦手意識と嫌悪感を抱かせるという意味で、害悪でしかありません。
というのが一般論だとしたら、受験生にはさらにこの一般論の限界を見極めながら指導していく、という注意深い指導が必要となります。十分に努力をしている受験生に関して言えば、むしろ「無理強い」をしていかねばなりません。
なぜなら、彼または彼女が自発的に取り組むことができる分野に関してはこれ以上伸びない可能性が高いからです。
苦手意識やその他の理由から、彼ら彼女らが放置している部分に目を向けさせ、そこを後回しにする彼ら彼女らの自己正当化の理屈を徹底的に論破した上で、「無理強い」をしていく必要が出てきます。そのようにしていかなければ、結局「たくさん勉強した!」という彼ら彼女らの現実からずれた自己満足を抱えたまま、彼らは入試に臨み、そして試験会場で自分の思い込みがいかに現実からずれていたのかに不合格という代償を払って気付かされることになってしまうからです。
この「無理強いを極力避ける」ことと「無理強いを積極的にしていく」ことのバランスが本当に難しいです。
これは同じ学校を受ける子であっても一人一人バランスが違いますし、一人の受験生であっても科目によってタイミングが
違います。さらに言えば、その子の精神状態によって、そのような手法が取れるかどうかもまた大きく変わってきます。
このようにして、一人の子が勉強を始め、それを自発的にやるようになり、さらにはそれが自分の自己満足にとどまらずにしっかりと結果を出せる力になってくるまでには、教える側がアプローチの仕方を考えなければならない様々なphaseがあります。今年の受験生一人一人について、それを悩み抜き、様々なアプローチをとってきました。
その結果を僕自身も明日からまた、しっかりと受け入れたいと思っています。
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